A|ケンとカズ|Ken and Kazu
上映日
4/15 (土)
覚せい剤の密売をして稼ぐケンとカズは、お互いに言えずにいる秘密があった。敵対グループと手を組み密売ルートを増やしていく二人だったが、元締めのヤクザに目をつけられ次第に追いつめられていく—。2015年東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞し、監督・脚本・編集は、長編デビューとなる小路紘史。海外映画祭で上映を重ねた同名の短編を基に、自主制作で長編映画化。覚せい剤の密売をして裏社会で生きる男の生き様を、初期衝動の破裂のように激しく切なく描きだし、国内外で高い評価を得た傑作。
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2016年/日本/カラー/96分
監督・脚本・編集◎小路紘史|出演◎カトウシンスケ、
毎熊克哉、飯島珠奈、藤原季節|配給◎太秦
B|ディアーディアー|Dear DEER
上映日
4/16 (日)
瀬々敬久、黒沢清、石井裕也ら名匠のもと助監督を務めた菊地健雄の長編デビュー作。幻のシカが生息すると言われる地方都市が舞台、借金苦の兄、虚言癖の弟、依存症の妹が父危篤をきっかけに久々に再会するが、葬儀中に騒動が巻き起こり、三兄妹は再び岐路に立たされる。第39回モントリオール世界映画祭正式出品作品。
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2015年/日本/カラー/107分
監督◎菊地健雄|脚本◎杉原憲明
出演◎中村ゆり、斉藤陽一郎、桐生コウジ、染谷将太
配給◎オフィス桐生
D|下衆の愛|LOWLIFE LOVE
上映日
4/18 (火)
女優と寝ることだけを考える下衆で自堕落な映画監督を渋川清彦が演じ、映画監督の日常を描いたシュールコメディ。日本で映画を撮るということの感動と虚しさを描いた異色作。監督は「グレイトフルデッド」や2017年公開予定「獣道」の内田英治監督。本作は2016年テアトル新宿でされ話題となり、東京国際映画祭をはじめ、ロッテルダム国際映画祭など世界30以上の映画祭で上映。ドイツ、イギリスほかアジア各国では配給もされた。
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2015年 / 日本 / カラー/111分
監督◎内田英治 Eiji Uchida|脚本:内田英治
出演◎渋川清彦、でんでん、忍成修吾、細田善彦
配給◎Third Window Films
E|水の声を聞く|The Voice of Water
上映日
4/19 (水)
山本監督作品では4度目となるベルリン映画祭選出を始め、国内外で高い評価を受けた衝撃作。ミンジョンは、友人美奈の誘いで、小遣い稼ぎのつもりで巫女を始めたが、いつの間にか宗教団体の教祖に祭り上げられてしまう。救いを求める多くの信者達の期待に押しつぶされそうになるミンジョン。様々な人間の思惑が交差する中、偽物だったはずの信仰心はやがて本物に変わっていき、大きな救済への祈りに向かっていくのだが……。主演玄理の熱演(高崎映画祭 最優秀新進女優賞)が光る。
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2013年/日本/カラー/129分
監督・脚本◎山本政志 Masashi Yamamoto
出演◎玄理、趣里、萩原利久、村上淳
配給◎シネマ☆インパクト
F|THE DEPTHS
上映日
4/20 (木)
国内外の映画賞を席捲した『ハッピーアワー』の記憶も新しい、俊英・濱口竜介の手による日韓合作映画。第11回東京フィルメックスにて特別招待作品として初上映された。韓国人写真家のペファン(キム・ミンジュン)は、リュウ(石田法嗣)と名乗る日本人の男娼と出会う。リュウに被写体としての魅力を見出したペファンは、彼をモデルに新作を撮り下ろすことを決めるが、やがて2人のもとに過酷な運命が立ち現れる。
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2010年/日本・韓国 /カラー/121分
監督◎濱口竜介 Ryusuke Hamaguchi
脚本◎濱口竜介、大浦光太
出演◎キム・ミンジュン、石田法嗣、パク・ソヒ
G|新世界の夜明け|New World — Shinsekai Story
上映日
4/21 (金)
北京の若い女性、ココは日本でのクリスマスに憧れ、大阪にやってくる。だが、たどり着いたのはメトロポリタンとはかけ離れた大阪の新世界だった。言葉の通じない異国の地でてんやわんやの騒動に巻き込まれて行く。「新世界」の一日と一晩で、ココはイメージと全く違う「日本」と自分の知らない「中国」と遭遇してしまう。夜明け頃、彼女は一体なにを見つけるか。大都会の北京と「新世界」人情ものの味わいの中で撮影された無国籍風の群像劇。
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2011年/日本/カラー/93分
監督・脚本◎リム・カーワイ LIm Kha Wai
脚本◎リム・カーワイ|出演◎史可(シー・カー)、
小川尊、友長光明、宮脇ヤン|配給◎ cinema drifters
今を映す話題の日本インディペンデント映画全7本
4月15日から21日、テアトル新宿にて香港インディとの2本立て上映!
C|FAKE
ゴーストライター騒動で世間を騒がせた佐村河内守氏の自宅でカメラを廻し、その素顔に迫る。取材の申し込みに来るメディア関係者たち、ことの真偽を取材に来る外国人ジャーナリスト……。市場原理によってメディアは社会の合わせ鏡となる。ならばこの「ゴーストライター騒動」は、社会全体が安易な二極化を求めていることの徴候と見ることもできる。 はたして何が本当なのか? 誰が、誰を騙しているのか? 映画は、この社会に瀰漫する時代の病をあぶりだしながら、衝撃のラストへとなだれ込む。
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2016年/日本/カラー/109分
監督◎森達也 Tatsuya Mori
配給◎東風